広告リクエストを基準としたレポート表示とカバレッジの確認

レポートはデフォルトではページビューをベースとして計算されますが、広告ユニットが何回リクエストされたのかを表す広告リクエスト数をベースにレポートを表示できます。ここではページビューと広告リクエストの関係についてご説明し、合わせてカバレッジの確認方法を解説します。

1.ページビューと広告リクエストの違い
2.広告リクエストを基準にしてレポートを表示
3.カバレッジとは
4.一致したリクエストを基準としたレポート表示
5.個別の広告の表示回数を基準としたレポート表示

まずページビューと広告リクエストの関係についてご説明します。例として次のようなページにAdSense広告を掲載した場合で考えます。

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Page1には広告が2つ掲載されており、Page2には広告が3つ掲載されています。ここでPage1が100回、Page2が200回閲覧された場合、ページビューと広告リクエストは次のようになります。

ページビューはページの表示回数です。1つのページに広告ユニットが何個掲載されていても、そのページが表示されるとページビューは1となります。今回のページビューは 100+200=300 となります。(正確には1ページに複数の広告ユニットが掲載されている場合、最初の広告ユニットだけを1PVとして数え、他の広告ユニットは0PVとしてカウントします)。

広告リクエストは広告ユニットがリクエストされた回数です。1つのページに2つの広告が掲載されていた場合、そのページが表示されると掲載されている2つの広告がそれぞれリクエストされますので広告リクエストは2となります。今回の広告リクエスト数は 100×2+200×3=800 となります。

なお広告が掲載されて広告がリクエストされても表示する広告が無いなどの理由で広告が配信されない場合もありますが、その場合でも広告リクエスト数は1としてカウントされます。

それでは広告リクエストを基準としたレポートを表示してみます。今回は例として「アカウント全体(日単位)」のレポートを使います。

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画面右上あたりにある「列▼」と書かれた個所をクリックして下さい。

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CTRやRPMを計算する時の基準となる値を選択する画面が表示されます。

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デフォルトでは「ページビュー」が使用されています。選択できるものは「広告リクエスト」「一致した広告リクエスト」「個別の広告の表示回数」です。それでは「広告リクエスト」を選択し「適用」ボタンを押して下さい。

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ページビューではなく広告リクエストを基準としたレポートが表示されます。

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ページビューを基準にしていた場合はレポートの項目が「ページビュー/クリック数/ページのCTR/CPC/ページのRPM/見積もり収益額」でしたが、広告リクエストを基準にした場合は「広告リクエスト/カバレッジ/クリック数/広告リクエストCTR/CPC/広告リクエストRPM/見積もり収益額」のようにCTRやRPMの分母が変わっています。(クリック数やCPC、収益額はいずれの場合も同じです)。

ページビューを基準にしてレポートを見れば、そのページが1回表示される毎にどれだけの収益をあげているかなどページ単位での収益力を知ることができます。それに対して広告リクエストを基準にしてレポートを見れば、広告ユニット単位でどれだけの収益をあげたのかを知ることが出来ます。

広告リクエストを基準にした場合、新しく「カバレッジ」という項目が追加されています。カバレッジとは何かについて簡単にご紹介しておきます。

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AdSenseでは広告が掲載されたページが表示されると広告ユニット毎に広告がリクエストされます。通常はリクエストに応じて広告が表示されるのですが、例えばフィルタなどを使いすぎて表示できる広告が無い場合は広告の代わりに空白が表示されることがあります。またページ内に不適切なワードが含まれていたりした場合にも公共広告が表示(現在は空白になるはず)される場合があります。

このように広告がリクエストされたにも関わらず広告が表示されない場合があり、その比率を表したものがカバレッジとなります。計算式は次の通りです。

カバレッジ =(広告が表示された広告リクエスト数/広告リクエストの合計)×100

通常カバレッジは99.5%などほぼ100%に近い値となります。仮にカバレッジが80%となった場合は5回に1回は広告が表示されていないことを表していることになり、あまり正常な状態とは言えません。収益が急激に低下した場合などはカバレッジを確認し、広告がきちんと表示されているかどうか調べてみて下さい。

なおリンクユニットを使っている場合は注意が必要です。リンクユニットでのカバレッジは、リンクユニットの語句がクリックされ広告が表示された割合となります。その為、カバレッジは相当低い値となるのが正常な状態です。

広告リクエストをベースとしたレポートの場合、実際には広告が表示されなかったリクエストも含めた広告リクエスト数が分母となってCTRなどが計算されています。カバレッジがほぼ100%の場合はあまり気にすることはないのですが、広告が実際に表示されたリクエストだけを基準としたレポートを表示することも可能です。

画面右上あたりにある「列▼」と書かれた個所をクリックし、「一致した広告リクエスト」を選択し「適用」ボタンを押して下さい。

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一致した広告リクエストを基準としたレポートが表示されます。

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一致した広告リクエストとは広告のリクエストの中で実際に広告が配信されたリクエストの件数です。先ほどのカバレッジを求める計算式は次のように記述することもできます。

カバレッジ =(一致した広告リクエスト数/広告リクエストの合計)×100

一致した広告リクエストを基準にした場合は「広告リクエスト/一致したリクエスト/クリック数/一致したCTR/CPC/一致したRPM/見積もり収益額」のようにCTRやRPMの分母が一致した広告リクエストに変わっており、実際に広告が表示されたリクエスト数をベースにクリック率などを確認することができます。

ページビューや広告リクエストの他に個別の広告の表示回数を基準としたレポートを見ることもできます。

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ページビューはページの表示回数、広告リクエストは広告ユニット数でしたが、個別の広告の表示回数は広告ユニットの中に表示された広告の数をカウントします。テキスト広告の場合、同じ広告ユニットであっても一度に表示される広告の数は広告のサイズや他の条件によって異なります。

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上記の広告サイズはどちらも同じですが左の広告ユニットの場合は3つ広告が表示されており、右の広告ユニットは1つ広告が表示されています。この表示された広告の数を合計したものを基準としてレポートを表示します。(ただイメージ広告ならどんな場合でも広告の表示回数が1となるのかどうかなど分かっていないこともあります)。

レポート画面は省略させて頂きますのでご自身で一度ご覧になられてみて下さい。

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以上でページビューの代わりに広告リクエストや一致したリクエストをベースとしたレポートを表示する方法について解説いたしました。カバレッジについては収益低下などの原因を探す場合にも有効な項目なので、是非確認方法を覚えておいて下さい。

( Written by Tatsuo Ikura+ )